管工事施工管理技士試験、経験記述の部品集は、
安全管理、工程管理、品質管理、試運転調整、現場受入検査の出題項目について、
「工事概要」「特に重要と考えた事項」「とった措置又は対策」に区分した部品集を多数準備しています。
部品集から自身が体験した施工内容を選び、独自の現場情報を入れれば、
経験記述の解答文の骨格が簡単に出来上がります。
安全管理/経験記述の部品集/管工事施工管理
管工事施工管理、安全管理の部品集は、次の項目について掲載しています。
「〇〇〇のため」部品
「◇◇◇に留意した」部品
「処置・対策」部品
「〇〇〇のため」部品/サンプル部品集
○歩道・車道を開削しての工事
○建築工事の仕上工程との調整作業
○輻輳作業や上下作業が頻繁になる作業
○関連他業者の土木工事業者との輻輳作業
○建築工事および関連設備工事との輻輳作業
○関連他業者との輻輳作業
○2ケ月間の短期工事であり、輻輳作業
○安全管理の実態が、単なる規制の強化になるのを防止する
○狭あいな場所での他業者との同時作業
○高所作業が関連他業者との輻輳作業
○現場馴れからくる油断や小さなミスの防止
○労働災害の発生、工事の遅延など、多大な損害の防止
○小さなミスの繰り返しによる大事故の発生防止
「◇◇◇に留意した」部品/サンプル部品集
○強制的安全対策ではなく、作業員の自主性・創造性を引き出す、安全対策
○道路管理者・所轄警察署長の指示に従い、公衆災害防止
○現場慣れからくる安全意識のゆるみや、作業のマンネり状態による事故防止
○労働災害を防ぐための作業方法や工程調整
○作業調整、協力体制の確立による労働災害防止
○工事内容に応じた技術力を有する作業班の編成による安全管理体制の強化
○チームワークよる安全施工の体制作りや、作業環境の整備
○作業調整に重点を置くとともに、作業員の安全作業への取組み強化
○マンネリズムによる労働災害の防止
○事例研究による危険予知トレーニングの励行
○建築工事との共同作業の重要性を認識し、連携強化に基づく安全対策
○墜落事故などの労働災害防止
○安全管理標準の確立による重大事故の回避
「処置・対策」部品/サンプル部品集
○作業員相互の監視体制を整え、現場の声を反映
○小さなミスによる重大事故の防止を図る
○第三者を優先する施工方法、注意事項を喚起
○安全と安全管理が一体となった施工体制を確保
○掘削部分は安全施設の設置、交通整理員の配置により危険要因を排除
○チームワークよく安全な施工ができる体制と作業環境を整備
○安全協議会にて、建築工事と輻輳する工程を調整し、詳細工程表を作成
○上下作業の回避、仮設備の使用方法、安全対策などを徹底
○配管技能工を職長として作業班を編成
○熟練工、配管技能士を中心にした作業員への技術指導の実施
○小さなミスに起因する大事故の防止を図る
○建築工事の総合工程表との照合により、上下作業や輻輳作業を回避する作業調整を実施
○現場からの意見を取り入れ、工程管理と安全対策の一体化を図る
○合理化施工の実施と、安全点検の励行
工程管理/経験記述の部品集/管工事施工管理
管工事施工管理、工程管理の部品集は、次の項目について掲載しています。
「〇〇〇のため」部品
「◇◇◇に留意した」部品
「処置・対策」部品
「〇〇〇のため」部品/サンプル部品集
○施主要望による設計変更
○配管位置の大幅変更
○建築工事との作業調整
○工事遅延による全体工程への影響
○先行作業である土木工事の遅れ
○建築工事、電気工事との並行作業
○関連他業者である電気工事の遅れ
○建築工事、電気工事の遅れ
○不測の降雨・湧水による工程遅延
○当該設備工事の遅延よる、後続作業への影響
○建築工事の進捗に伴う工事となる
○先行作業である建築躯体工事の遅延
○地下水位が高く、軟弱な設置地盤
「◇◇◇に留意した」部品/サンプル部品集
○建築・他業者による設備工事との取合い調整
○厳密な作業量管理、進度管理
○工程の合理化対策
○作業量を考慮した詳細工程表の作成
○建築工事(仕上げ工事)との作業調整
○弾力的な管理運営による工程調整
○適正な平均施工速度の確保、損失時間の防止
○工程図、製作図の入念なチェック
○手直し、手戻り作業の防止
○作業員の適正配置、工程表による進度管理
○綿密な工程調整
○止水工及び改良工の必要性
○工程計画に基づく作業の進め方の周知徹底
○関連他業者との工程調整
「処置・対策」部品/サンプル部品集
○作業員の技術力向上の目的を明確化
○技能工、熟練工の適正な配置・指導による作業効率の向上
○工事区間を数工区に分割して、並行作業を実施
○工事進捗に伴いチェック機能の強化
○手直し作業や労働災害の発生を抑え、施工量を増大
○作業班を配管技能士、熟練工を中心に編成
○作業標準書、施工図へ所定の品質規格値、施工方法を明記
○工程ミスによる手直し作業、手戻り作業の発生抑制
○工程のプロセスを各階に分割
○作業員のローテーションに合わせて資機材を搬入
○作業標準により無理、無駄、むらを排除
○地下水位を下げるため、ウエルポイント工法の選定
○設置地盤はセメント改良工法と良質土との置換工法を採用
品質管理/経験記述の部品集/管工事施工管理
管工事施工管理、品質管理の部品集は、次の項目について掲載しています。
「〇〇〇のため」部品
「◇◇◇に留意した」部品
「処置・対策」部品
「〇〇〇のため」部品/サンプル部品集
○給水管の配管工事における品質確保
○保温材の施工における品質確保
○小枝管布設勾配、接続部の施工精度の確保
○排水横枝管および排水立て管における施工精度の確保
○洋風大便器取付け工における品質規格値の確保
○ストール(小便器)の取付け工における品質規格値の確保
○配管施工図に基づく管接合規格値の確保
○軟弱地盤箇所での地耐力の確保
○屋内排水管、通気管の品質規格値の確保
○ダクト工事における施工精度の確保
○給湯配管施工時の施工精度の確保
○発注者の要求への対応
○下水道小枝管布設工事の規格値確保
「◇◇◇に留意した」部品/サンプル部品集
○ウォーターハンマーの防止
○配管の勾配の確保
○伸縮管継手の性能確保
○小枝管接続部の漏水防止
○作業班による施工精度のチェックと機能強化
○軟弱地盤処理工法、基礎コンクリートの施工精度の確保
○下水道小枝管の布設勾配の規格値確保
○接続部の漏水防止
○汚水ますの性能確保
○ダクタイル鋳鉄管の接続精度の確保
○工程図、施工要領書に基づく管勾配、埋設深さ、防食機能の確保
○配管施工図に基づく、管接合の施工精度の確保
○下水道小枝管の出来形規格値の確保
「処置・対策」部品/サンプル部品集
○保温工は、保温材、外装材、施工の三要素の適正な整合性に配慮
○所要の機能発揮と付加価値を高めるため、熟練者を中心とした作業班の編成
○伸縮する主管からの分岐は、クッションとする
○伸縮したとき逆勾配にならないように配慮
○排水横枝管の合流点は、必ず45゚以内の鋭角をもって水平に近く合流させる
○間接排水管は水受容器のあふれ縁より、管径の2倍以上の吐水口空間を確保
○最小○○m/sの流速を確認
○給水栓・弁などは閉鎖時間により異なるが、水撃圧は流れていた速度に比例するため、管内流速を抑える
○揚水ポンプと高置タンクが平面的に離れているため、揚水管の横引きは、なるべく低い位置で行い水柱分離を防止
○減圧弁やエアーチャンバー、水撃防止器具の上流側への設置
○ウォーターハンマーの発生を防止
○屋内横走排水管の勾配は、管径○○mm以下は1/○○、○○mmを超えるものは1/○○にして、最小流速○○m/sを確認
○通気横走管は必ず先上り勾配とする
○最高位器具あふれ縁から○○mm以上高い位置で伸頂通気管、通気主管に接続
○漏えい試験による、機能の確認
試運転調整/経験記述の部品集/管工事施工管理
管工事施工管理、試運転調整の部品集は、次の項目について掲載しています。
「〇〇〇のため」部品
「◇◇◇に留意した」部品
「処置・対策」部品
「〇〇〇のため」部品/サンプル部品集
○試運転調整と工程計画(品質管理、安全管理、施工計画)を行うため
○完成に伴う自主検査の施工計画書を作成するため
○試運転調整により、機能の確保とチェックを実施するため
○作業者への施工要領を徹底して、完成に伴う自主検査を行うため
○工程図や据付要領書を確認して、試運転調整を実施するため
○完成に伴う自主検査を実施して、最終品質の向上を図るため
○試運転調整を行い、駄目直しを確認するため
○完成に伴う自主検査を行い、据付・取付状況を確認するため
○試運転調整による異常の有無を確認するため
○完成に伴う自主検査を、チェックリストにより行うため
「◇◇◇に留意した」部品/サンプル部品集
○バルプ類の操作性の確認
○異種管接合部の漏水チェック、配水管路の水圧の確認
○防水層の貫通、貫通スリーブの埋戻しのチェック
○壁、床の貫通部のすき間部分の駄目直し
○器具の機能確保、器具の納まり、取り付け位置の確認
○膨張管の断熱状況の確認、配管勾配などの機能の確認
○流速、水圧の点検
○ポンブ性能、ポンプ揚程のチェック
○水位電極による発停、警報の確認
○排水設備における漏水、トラップの水封状態の確認
○渦巻ポンプの軸心の調整、ポンプ廻り配管の点検
○ポンプの据付け、ポンプ吐出し側のエアチャンバー取付け状況のチェック
「処置・対策」部品/サンプル部品集
○送風機吐出ダクトの傾斜角15゚以内の漸大形、送風機吸込口ベルマウスの確認
○ダクト内の清掃、ダンパー類の開閉、防火ダンパー用ヒューズの取付け状態、羽根の開度を点検調整
○ダクト内風量測定は、ピトー管を用い測定
○測定位置は偏流の起こらない直管部分とする
○曲管部、分岐部からダクト径7.5倍以上の所で等断面積に区分し、それぞれの中心風速から全体の平均を求め、これに断面積を乗じて風量を求める
○吹出口、吸込口の測定は、フェース各点の平均風速から断面積を乗じて求め、ドラフトを防止し、下限風量をチェツク
○軸心の調整は、ポンプ、モーターの水平をチェック
○軸継手のフランジ面について、外縁及び間げきをチェック
○吐出管の逆止弁、仕切弁、ウォーターハンマー防止用の衝撃吸収式逆止弁、エアチャンバー、ショックアブソーバーの性能を確認
現場受入れ検査/経験記述の部品集/管工事施工管理
管工事施工管理、現場受入れ検査の部品集は、次の項目について掲載しています。
「検査対象は」部品
「◇◇◇により」部品
「処置・対策」部品
「検査対象は」部品/サンプル部品集
○ポンプについては
○空気熱源ヒートポンプユニットは
○ファンコイルユニットは
○弁類については
○ボイラーについては
○冷凍機については
○合併処理浄化槽については
○送風機については
○ダクトについては
○配管材料については
○水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管は
○ヒューム管及び排水管は
「◇◇◇により」部品/サンプル部品集
○チェックシートにより
○チェックリストにより
○試験成績表の受領により
○製造者の製作図、性能表・能力計算書を受領して
○機材発注リストにより
○設計図書に基づく製作図、施工図により
○製造者における機材の実験値が明記されている性能表により
○種類や用途による区分により
○機器検査表、品質証明となる資料の受領により
○メーカーから受領した試験成績表、品質証明書により
○発注時のメー力一製作図、試験成績表により、
○品質証明となる資料をメー力から必ず受領することにより
「処置・対策」部品/サンプル部品集
○台数、外観のチェックを行う
○寸法、形状、口径、数量等を確認する
○不良品は、速やかに場外へ搬出する手続きをする
○不適格品、不良品などの原因を調査する
○運搬時における損傷や破損等をチェックする
○認定委員会の認定証票が貼付されていることを確認する
○消火設備等認定委員会の認定証票が貼付されていることを確認する
○用途・種類別に検収を行い、口径毎に数量を確認する
○能力・風量・定格消費電力・損失水頭、騒音の実験値等を確認する
○冷凍能力、加熱能力、騒音、電動機出力のチェックを行う
○監督員立合いのもとに、検収を確実に行う
○満水試験、水圧、作動の実験値、性能表を監督員に提示して承諾を得る
部品集を活用した、解答文の作成方法
部品集を活用した、解答文の作成方法を紹介します。
解答文は、「工程管理」の、テーマ「関連工事の遅延」対策とします。
まず、(1)と(2)の項目について、下記のような「関連工事の遅延」対策の文章を、部品集から集めてきます。
(1) 特に重要と考えた事項
○本工事は、ABCの新築工事であり、構造はS造であった
○別途発注のABC工事の作業員不足によるDEF作業の遅延が予想された
○別途発注のABC工事のDEF作業の工期短縮は、工事全体の問題となっていた
○本設備工事における、ABC部のDEF設備の工期短縮が、特に重要な工程管理上の課題となった
(2) とった措置又は対策
○ABC部の工期遅延に対して、とった措置及び対策は、以下の通りであった
○ABCの作業手順をDEFにすることで、施工期間を前倒しすることとした
○施工箇所は、ABC部分にとどめた
○ABC部の施工方法をDEFにすることで、作業手間を軽減した
○ABC部の工程をDEFに組み変えることで、待ち時間を短縮することとした
○上記のABC部の対策により、工期遅延することなく、工事は無事竣工した。
部品集から集めてきた(1)と(2)の項目の文章を、下記の「太字」ように編集して書き換えると、独自の解答文を簡単に作成することができます。
(1) 特に重要と考えた事項
本工事は、事務所ビルの新築工事であり、構造はS造であった。別途発注の建築工事の作業員不足による躯体工事の遅延が予想され、内装工事の期間短縮は、工事全体の問題となっていた。このようなことから、本設備工事における、天井隠蔽部の給排水設備の工期短縮が、特に重要な工程管理上の課題となった。
(2) とった措置又は対策
天井隠蔽部の工期遅延に対して、とった措置及び対策は、以下の通りであった。
① 鉄骨デッキプレート組立後にデッキ下にメイン配管を吊り下げることで、躯体完了後からの施工期間を前倒しすることとした。なお施工箇所は、耐火被覆に干渉しない部分にとどめた。
② コーナー部の配管等は事前に下小屋で組み、現場施工時はストレート管接続のみにすることで、作業手間を軽減した。
③ 荷揚げ工程を早朝に組み変えることで、揚重作業の待ち時間を短縮することとした。
上記の天井隠蔽部の対策により、工期遅延することなく、工事は無事竣工した。
1級管工事施工管理技士の実地試験では、空調設備と衛生設備で解答を選択できる問題構成となっています。出題範囲が幅広いので、どちらかに的を絞った勉強をするのが得策なように思えますが、年度によって空調設備と衛生設備の難易度が異なる場合があるので、両方の勉強をしておくのが無難です。
例年、実施試験の経験記述では自分が行った工事に対し以下の①~④の中から2つを指定されます。
①工程管理
②安全管理
③総含的な試運転調整又は完成に伴う自主検査のどちらかを選ぶ
④材料・機器の現場受入検査
経験記述は試験中に考え記述を行ってはとても時間が足りません。事前に自分が行った工事についてまとめ、解答例を作成し暗記しておくことが重要です。「過去問と模範解答」を活用し、合格点のとれる記述解答を事前に対策することをおすすめします。