RCCM試験とは 難易度・合格率・勉強法・過去問・解答速報をご紹介

RCCMは、シビルコンサルティングマネージャーとも呼ばれ、社団法人建設コンサルタンツ協会が認定を行っている 建設コンサルタント業務の専門資格です。 RCCMの資格制度は、そうした管理・照査業務の専門家を養成することで、建設コンサルタント業務の適正な実施に寄与し、 建設コンサルタントの技術力の向上を図ることを目的として設立されました。 RCCMの資格者は、建設コンサルタント業務を行う事業者において、管理技術者・照査技術者として、 業務に関する技術上の事項を処理したり、業務成果の照査を行うのが主な業務内容となります。

この記事では、RCCMとはどのような資格なのか、RCCM試験の内容・日程・難易度・合格率・勉強法について解説します。

RCCMとは

RCCMとは、シビルコンサルティングマネージャーとも呼ばれ、社団法人建設コンサルタンツ協会が認定を行っている、建設コンサルタント業務の民間資格です。 RCCMの資格制度は、そうした管理・照査業務の専門家を養成することで、建設コンサルタント業務の適正な実施に寄与し、 建設コンサルタントの技術力の向上を図ることを目的として設立されました。 RCCMの資格者は、建設コンサルタント業務を行う事業者において、管理技術者・照査技術者として、 業務に関する技術上の事項を処理したり、業務成果の照査を行うのが主な業務内容となります。

技術士は高度な技術の応用力が求められる難関資格で、現場での人材不足がいわれていますが、 RCCMも大学卒業程度で13年以上の実務経験が必要となる資格です。 建設コンサルティング業界での一定の 知識・経験を裏打ちするものであることから、 登録制度や更新にあたっての研修制度が設けられています。 管理技術者や照査技術者は、国土交通省の設計業務共通仕様書などで規定されるなど、 RCCMの有資格者は、建設コンサルタント業務を行う上で重要な立場となっています。

RCCM資格制度は、建設コンサルタント業務の円滑かつ的確な実施に資するとともに、優秀な技術者を積極的に活用することによって、建設コンサルタントの技術力の向上を図ることを目的として創設されたものです。

RCCMの有資格者は、建設コンサルタント業務を行う上で重要な立場となっています。RCCM取得者は設計業務の特質を理解し円滑、適正に進めるための技術管理能力と当該専門技術分野の技術力を持った人材と評価されます。そのため、試験では設計などの業務への理解や専門分野の技術力、業務を円滑かつ的確に実施するための管理能力などが十分に備わっているかが問われます。

RCCMに登録すると「管理技術者」「照査技術者」として業務に従事することができ、これまでの経験や知識を活かすことができます。また、企業側にも大きなメリットがあり、管理技術者が1人増えることは、それだけ多くの業務を受注する可能性が生まれるので、そういった面での貢献にも繋がります。

専門技術部門

RCCMには、以下の22の専門技術部門があります。受験の際には、1つの部門を専門技術部門として選択します。

  • 河川、砂防及び海岸・海洋
  • 港湾及び空港
  • 電力土木
  • 道路
  • 鉄道
  • 上水道及び工業用水道
  • 下水道
  • 農業土木
  • 森林土木
  • 造園
  • 都市計画及び地方計画
  • 地質
  • 土質及び基礎
  • 鋼構造及びコンクリート
  • トンネル
  • 施工計画、施工設備及び積算
  • 建設環境
  • 機械
  • 水産土木
  • 電気電子
  • 廃棄物
  • 建設情報

RCCM試験

RCCM取得者は設計業務の特質を理解し円滑、適正に進めるための技術管理能力と当該専門技術分野の技術力を持った人材と評価されます。そのため、試験では設計などの業務への理解や専門分野の技術力、業務を円滑かつ的確に実施するための管理能力などが十分に備わっているかが問われます。

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受験資格

RCCM試験を受験するには、学歴や実務経験の要件を満たす必要があります。

基準となる学歴 実務経験年数
大学院(修士、前期) 修了後5年以上
大学 卒業後7年以上
短期大学、高等専門学校 卒業後9年以上
高等学校 卒業後11年以上
中学校 卒業後14年以上

若手技術者の活躍を支援するため、2019年度の試験より受験資格に必要な、実務経験年数が短縮されました。

受験申込の注意点

RCCM試験は、令和3年度(2021)から、CBTになります。
CBT方式の試験では、解答用紙・マークシートに筆記用具で記述するのではなく、キーボード・マウスを利用して、全てコンピュータでの解答となります。

詳細は、建設コンサルタンツ協会のページでご確認ください。

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受験申込書を作成する際は受験の手引きをよく確認して記入を行いましょう。実務経験証明部分では、記載項目が不足している場合や他の部門の業務内容を記述する等してしまうと、申請された実務経験年数を低減して評価されてしまう場合があるようです。

出願の際に必要な書類には準備に時間のかかるものもあるため、申込締め切りに間に合うよう余裕をもって準備してください。卒業証明書は学校側の夏休み期間と申込期間がかぶるため、事務処理が遅れる可能性があるので注意が必要です。

日程

RCCM試験は、年に1回実施されています。設定されている試験期間の中から、自分で受験日と受験会場を選択し、予約します。

例えば、2021年度は下記の試験日程でした。

・受験申込期間 : 5月17日 ~ 6月18日
・問題Ⅲ 管理技術力の問題公表  6月中旬
・受験予約期間 : 7月12日 ~ 10月26日
・試験期間 :   9月 1日 ~ 10月31日

試験会場

プロメトリックの試験会場(テストセンター)

試験会場検索・開催日程確認 プロメトリック

受験料

受験⼿数料:17,320円(税込)

受験科目

RCCM試験は、「RCCM試験A」と「RCCM試験B」の二つに分かれており、両方を受験する必要があります。予約が可能であれば、「RCCM試験A」と「RCCM試験B」を、別の日に受験することも可能です。

試験 受験科目 出題内容 解答方式
RCCM試験A 問題Ⅰ 自己の専門技術分野の業務経験 記述式
問題Ⅱ 業務関連法制度、建設一般の知識、技術者倫理等 択一式
RCCM試験B 問題Ⅲ 管理技術力 記述式
問題Ⅳ 土木関連の基礎的共通技術知識と受験する
専門技術部門の専門技術知識から成る筆記試験
択一式

 

合格基準

各問題で満点の50%以上の得点、かつ総合点で60%以上の得点。

合格率・難易度

2009年から2019年に実施されたRCCM試験の平均合格率は、31.9%です。

実施年 受験者数 合格者数 合格率
2019年 5,659 2,371 41.9
2018年 4,905 1,871 38.1
2017年 5,571 2,312 41.5
2016年 5,965 2,071 34.7
2015年 6,569 1,679 25.6
2014年 6,291 1,669 26.5
2013年 5,927 1,892 31.9
2012年 6,495 1,014 15.6
2011年 6,742 2,160 32.0
2010年 5,497 1,572 28.6
2009年 5,426 2,192 40.4
65,047 20,803 31.9%

参考資料:【RCCM資格試験の実施状況と登録者数の推移】

RCCM試験の勉強法

RCCMに合格するには試験の全ての大問ごとに50%以上の正答をし、かつ試験全体で60%以上の点数を取らなければなりません。そのため一つの大問で満点を取ったとしても、他の箇所で50%を得点できていなかった場合、不合格となってしまいます。RCCM試験対策には他の資格試験と同様に、過去問とその解答を利用した学習が有効です。

RCCMの問題2、問題4はマークシートの択一形式の出題です。マークから大きくはみ出したり、枠をなぞっただけだと、正しく認識されず読取エラーになる可能性があります。塗りつぶしに適した「HB」や「B」の太さの鉛筆を1本でだけではなく、複数本用意しておくとよいでしょう。マークシートの択一形式の試験は記述式と比べ対策が容易です。過去問題を繰り返し解いて、問題の傾向を覚えるとこが重要です。

過去問を徹底分析

まず過去問や参考書を利用してまず学習を行いましょう。過去の出題傾向を知り、特定の頻出傾向の高い項目を優先して勉強しましょう。過去問を徹底分析し、出題の解答例を活用することが、他の資格試験と同様に試験攻略に有効になります。

社団法人建設コンサルタンツ協会では、2016年の過去問が公開されています。

過去の試験問題 社団法人建設コンサルタンツ協会

市販のテキスト・問題集については、下記ページで紹介しています。

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RCCM試験
「RCCM」に要求される技術力は、 ○調査・設計等業務の特質を理解し円滑・適切に業務を進めるための調査・設計等業務一般共通の管理技術力 ○当該専門技術分野の技術力 ①調査・設計等業務一般共通の管理技術力  調査・設計等業務をRCCMとして


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問題1 経験論文

問題1では自身の業務経験を経験論文として記述する問題が出題されます。自身が経験した業務の中で、工程管理や品質管理について創意工夫を行い、十分にその内容をについて記述できる業務を選ぶとよいでしょう。過去問を利用して、解答を事前に準備をし、できれば自分以外の同僚や上司に添削を行ってもらいましょう。

問題2 一般知識

RCCM試験の一般知識は、過去問から多く出題されます。過去問を繰り返し解くことが重要になります。出題範囲は広いので十分な勉強時間を確保し、隙間時間などを有効に使い効率的な学習に取り組んで下さい。

出題傾向

問題2 一般知識 R01 H30 H29 H28 H27 H26 H25
公共工事の品質確保の促進に関する法律  品質確保の基本理念
 品質確保の目的
 品質確保の発注者責務
 品質確保の発注関係事務
知的財産権  産業財産権
 育成者権、回路配置利用権
建設コンサルタント技術者の行動規範  事実にもとづく表明
 依頼者の適正な利益の保護
 公正な競争
 利害相反の回避

問題3 管理技術

問題3では最近の建設コンサルタント業務において、業務遂行上や業務成果に関連し、重要と考えられる事項についての出題がされます。出題の想定として、協会誌、土木学会誌、政府刊行物等から重要な課題として取り上げられている事項について、そのキーワード、課題、対策等をまとめておきましょう。

問題3の記述式の出題は、択一式の答案問題と比べ、過去問から完全に対策をすることが難しいため、苦手とする人が多く、そのためここでの合否が全体の合否に大きく関わる大問となります。

問題3の記述問題の設問は、6月中旬にRCCM資格のHPにて発表されます。

2021年の試験では、下記の出題テーマの中からひとつが出題されています。

  1. 近年の自然災害の激甚化に対する今後の国土づくり
  2. ICT、IoT、AI 技術の利活用
  3. 設計成果の品質向上
  4. 維持管理と長寿命化
  5. 人材確保と働き方改革
  6. コンパクトシティの推進

参考資料:令和3年度 RCCM試験B(問題Ⅲ:管理技術力)出題テーマ

出題傾向

出題内容 R03 R01 H30 H29 H28 H27 H26
安全な国土づくり/防災・減災
ICT技術の利活用と技術開発
設計成果の品質向上
維持管理と長寿命化
建設コンサルタントの 人材確保と働き方改革
コンパクトシティの推進
倫理とコンプライアンス

論文構成と解答例

「問題3 管理技術力の維持管理の論文構成と解答例」についてご紹介します。

・「現状」は老朽化が進むため、
・「課題」として今後の維持管理をどうすべきか、
・「あり方」については、更新補修を行うための点検診断を行った後、その結果を受けてライフサイクルコストを考慮した予防保全や長寿命化対策を行う。

・社会のインフラの「現状」として、少子化による問題、高齢化による社会保障整備費増大、災害増のための整備費増などをまず書き、
・「課題」については、高度経済成長期に建設されたインフラの老朽化の進行、補修更新の時期が重複、必要施策に対する財源不足などを述べて、
・維持管理の「あり方」としては、限られた予算での対策の優先順位づけ、事後保全から予防保全への効果的な対策、致命的損傷が現れる前の長寿命化の実施、LCCがミニマムとなる補修更新の必要性、選択や集中による対応となどについて、具体的な新技術の活用を含めた方策で締める。

・維持管理に関する次の題材を参考にして、課題とあり方が整合するような記述で、文章全体の流れや結論を重視した論文にしてください。
・従前の造っては取り壊しのスクラップ&ビルドの認識の見直しを行う。
・少子化や財源の減少を踏まえて不要なインフラは切り捨てる。
・必要なインフラだけを選択して点検診断を実施する。
・点検診断の結果を踏まえて優先順位を考慮して、ITの活用による維持管理、長寿命化対策を実施する。

問題4-1 基礎技術

問題4-1は基礎技術に関する問題では、土木技術一般の基礎知識に関することが出題されます。出題分野は、測量、構想力学、鋼構造コンクリート、土質学、水理、施工管理、理数基礎知識、その他です。

記述式である問題3と同じ時間帯で解答することになるため、過去問から対策を行いやすい箇所は素早く解き、問題3に時間を使えるようにしましょう。

出題傾向

  問題4-1 基礎技術 R01 H30 H29 H28 H27 H26 H25
構造力学

 最大たわみの式:単純梁の集中荷重
 せん断力図:片持ち梁の集中荷重
 圧縮力と引張力:アーチ梁
 断面二次モーメント:円形断面
 断面二次モーメント:矩形断面
 曲げモーメントの式:片持ち梁の等分布荷重
土質基礎  土の原位置試験
 土の室内試験
 標準貫入試験
 N値の測定
 液状化の判定条件
 液状化対策

問題4-2 専門技術

4-2では選択した受験部門の選択知識について問われます。4-1、4-2どちらも過去問からの出題が多いので、繰り返し解き効率のいい学習をしましょう。

RCCM試験に合格するために必要なこと

なぜ受験するのか、強い意志と目的をもつこと

・何があっても、RCCM試験に合格したいと思い続けること。それはなぜか。
・その理由が、合格する最大の、がんばれる力、奮起剤になります。
・世の中に、理由のない結果はありません。
・勉強が進まない、成績が伸びない、試験に合格しない。
・これらには、必ず何らかの理由があります。
・勉強が進む、成績が伸びる、試験に合格する。これにも、必ず理由があります。
・心の底から望んだことは、必ず実現できると、信じることです。
・心の底から「RCCM試験に合格したい」と望むなら、努力すれば、合格できないはずがありません。
・しかし、それが実現していないのは、心の底からの本気ではないからです。
・本気でなければ、望みは実現しません。
・モチベーション、意欲は高まらず、集中力は持続せず、勉強は進まない。
・望みを実現させるため、必死になれる言葉を、明確にしてください。
・合格したい理由を明確にして、成功を暗示することからスタートしてください。
・なぜ受験するのか、強い意志と目的をしっかりと持つことです。

RCCM試験の試験対策ツール

試験対策ツールの、問題3の管理技術力、過去問からの「出題予想と解答例文」が、業務でお忙しい方々のRCCM試験の受験を支援します。

本年度の出題予想に基づいて、問題3 管理技術力の解答例文は、全29件を作成しています。
問題3の解答例文を使用すれば、短期間で確実な論文の準備ができます。
・オリジナル論文に書換える、暗記する、書き込む訓練などの手順により、短期間での論文対策が可能です。
・たくさんテーマの解答例から、経験した現場条件に書換える方法がわかります。
・現状、課題、あり方の起承転結に配慮した論文構成力を習得できます。
・「あり方」を書いてから逆に「現状課題」を書く、見事に課題を解決するテクニックが身に付きます。
・「課題」と「あり方」が整合するような記述で、文章全体の流れや結論を重視した論文の書き方ができます。

・これが、RCCM試験の問題3 管理技術力論文の、効率的な論文対策です。

RCCM試験に効率よく合格するには、問題3の「出題予想と解答例文」を使うことをオススメします。

 

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RCCM試験、問題3 管理技術力、問題1 業務経験論文
試験は要領です! 合格できる方法があります。 2024年版に、更新済です。      2024年 問題Ⅲ 管理技術力 出題6テーマが公表されました。        公表された出題テーマの詳細は、こちらへ      出題テーマで指定された用語・キーワードに対応した、      最新の解答例を作成しました。        ・出題6テーマ×4件 = 合計★24件の解答例        ・最新の解答例は、★7月5日から商品データに添付しています        「問題1 業務経験の部品集と解答論文」は、       業務経験...


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