建築施工管理技士とは 1級・2級試験の合格率・メリットをご紹介!

1級建築施工管理技士試験は、第一次検定(学科試験)と第二次検定(実地試験)があり、第一次検定の合格後約半年後に第二次検定が行われます。試験を受験できる資格は、学校を卒業後ある期間実務を経験するか、2級試験合格後ある期間実務を積めば、受験資格が与えられます。

2級建築施工管理技術検定は、第一次検定と第二次検定に分かれています。第一次検定は満17歳以上であれば誰でも受験でき、第二次検定は学歴に応じた実務経験を経た後に受験できます。合格率30%程度と難易度の高い試験なので、資格を取得するためには十分な勉強が必要です。

この記事では、1級・2級建築施工管理技士とはどのような資格なのか、資格を取得するメリット、「1級・2級建築施工管理技術検定」の概要、1級・2級建築施工管理技術検定の合格率・勉強方法について解説します。


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建築施工管理技士とは

1級建築施工管理技士とは、建設工事を統括的に束ねる施工管理者です。
大型の建設現場では、建築・土木・鋼構造物工など、ほとんどの業種の施工者が集まって、建設工事に携わります。これらの業者が勝手に工事を行っては建設がうまくいかず、統括的に束ねる施工管理者が必要です。その資格を有する統括監督者が、1級建築施工管理技士で、その資格を得る試験が、1級建築施工管理技士試験です。

2級建築施工管理技士とは、建設現場における施工計画の作成、現場の工程管理や安全管理、品質管理を行うために必要な資格です。2級建築施工管理技士資格を取得するためには、2級建築施工管理技術検定に合格する必要があります。
2級建築施工管理技士の免許を取得すると、大規模な建設の監督者以外の一般建築工事を任せてもらえます。一般建設工事には、建築の技術を持つ主任者が常駐して管理する必要があり、技術主任者として現場を指揮することになります。

1級と2級の違い

建築施工管理技士の資格には、1級と2級の区別がありますが、1級は工事規模の上限がなく、 大規模工事や公共工事の一定の工事費以上の工事には、 高い品質が要求される為、専任の資格者が必要です。 建築施工管理技士の受験は、年に1度ですが、 建築業界で施工管理の仕事をしていくのなら、取得しておくべき資格になります。 受験資格にも、実務経験などが必要になりますので注意しましょう。

建築施工管理技士資格を取得するメリット

監理技術者・主任技術者になれる

建設工事の現場では、監理技術者または主任技術者を置くことが義務づけられています。
建築施工管理技士1級を取得していると、監理技術者・主任技術者になれます。
2級を取得している場合は主任技術者になれます。

専任の技術者になれる

建築施工管理技士の資格を取得していると、専任の技術者になれます。
建設業の企業が営業許可を受けるためには、専任の技術者を配置する必要があります。特定建設業の専任の技術者として認められるのは、1級施工管理技士です。一般建設業では、1級または2級施工管理技士が専任の技術者として認められます。

年収アップが期待できる

建築施工管理技士の資格を取得していると、資格手当が支給される場合があります。支給される資格手当の目安は、2級で10,000~30,000円、1級で20,000~70,000円です。資格手当は毎月支給されるため、大幅な年収アップが期待できます。

転職で有利になる

建築施工管理技士の資格を取得しておけば、転職時に有利になります。
建築施工管理技士の資格取得者は、経営事項審査の加点対象です。企業に建築施工管理技士の資格取得者がいれば、1級で5点、2級で2点が加算されます。
経営事項審査とは、公共工事の入札の際に行われる企業の審査です。公共工事を受注するには、経営事項審査をクリアする必要があります。

このように、建築施工管理技士の資格取得者を雇用することは、企業側から見てもメリットが大きいです。つまり、資格を取得しておけば、転職時に有利になります。

建築施工管理技士の取得試験「施工管理技術検定」

建築施工管理技士資格を取得するためには、建築施工管理技術検定に合格する必要があります。

建築施工管理技術検定は、一般財団法人建設業振興基金が実施しています。

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1級 建築施工管理技術検定のご案内 | 建築・電気工事施工管理技術検定 | 一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部
1級 建築施工管理技術検定のご案内 一般財団法人建設業振興基金は、国土交通大臣から指定試験機関の指定を受けて「建築施工管理技術検定」と「電気工事施工管理技術検定」を実施しています。

2021年度からの変更点

2021年度から、建築施工管理技士の試験制度が変更されています。

試験名の変更

・学科試験 → 第一次検定
・実地試験 → 第二次検定

合格者の呼び名

・第一次検定合格者 → 1級建築施工管理技士補・2級建築施工管理技士補
・第二次検定合格者 → 1級建築施工管理技士・2級建築施工管理技士

受験資格

建築施工管理技術検定を受験するには、学歴や取得している資格ごとの実務経験が必要です。

試験日程

建築施工管理技術検定は、年に2回実施されています。
 1級:第一次検定 6月、第二次検定 10月
 2級:第一次検定 6月、第二次検定 11月

試験会場

 1級:札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄
 2級:札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄

受験料

  • 1級 第一次検定:10,800円(非課税)
  • 1級 第二次検定:10,800円(非課税)
  • 2級 第一次・第二次検定(同日受検):10,800円(非課税)
  • 2級 第二次検定のみ:5,400円(非課税)
  • 2級 第一次検定のみ:5,400円(非課税)

合格基準

60%以上の得点で合格

建築施工管理技士試験の内容

1級建築施工管理技士試験の内容

1級建築施工管理技士試験は、第一次検定試験(学科試験)と第二次検定試験(実地試験)があり、第一次検定の合格後約半年後に第二次検定が行われます。

第一次検定(学科試験)
  • 建築学等
  • 施工管理法
  • 法規
第二次検定(実地試験)
  • 問題1 施工経験記述
  • 問題2 一般記述
  • 問題3 施工管理
  • 問題4 躯体工事
  • 問題5 仕上げ工事
  • 問題6 法規

2級建築施工管理技士試験の内容

第一次検定(学科試験)
  • 建築学等
  • 施工管理法
  • 法規
第二次検定(実地試験)
  • 問題1 経験記述
  • 問題2 用語問題
  • 問題3 工程表と出来高表
  • 問題4 法規
  • 問題5 躯体工事・仕上げ工事

建築施工管理技士試験の合格率・難易度

1級建築施工管理技士試験の合格率・難易度

1級建築施工管理技士試験の第一次検定の合格率は、40%~50%です。難しい資格の割に合格率が高いのは、難易度が高いため十分勉強し、準備を整えて試験に臨むからでしょう。しかし、実地試験(第二次検定)の合格率は30%~40%で、難易度が上がります。

1級第二次検定

年度 受験者数 合格者数 合格率
2021年10月 12,813 6,708 52.4%

2級建築施工管理技士試験の合格率・難易度

2級第一次検定

年度 受験者数 合格者数 合格率
2021年11月 32,128 15,736 49.0%

2級第二次検定

年度 種目 受験者数 合格者数 合格率
2021年11月 建築 7,223 3,893 53.9%
躯体 1,427 725 50.8%
仕上げ 6,857 3,587 52.3%

参考資料:令和3年度 建築・電気工事施工管理技術検定(1級・2級)「第一次検定(2 級後期)」及び「第二次検定」合格者の発表  国土交通省


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実地試験 これだけ項目集  2,500 円(税込)

第二次検定(実地試験)の出題傾向分析&重点項目集

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1級・2級 経験記述問題、第二次検定(実地試験)に対応。

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1級建築施工管理技士試験の勉強方法

第一次検定(学科試験)

過去問や参考書を利用してまず学習を行いましょう。過去の出題傾向を知り、特定の頻出傾向の高い項目を優先して勉強しましょう。過去問を徹底分析し、出題の解答例を活用することが、他の資格試験と同様に試験攻略に有効になります。

第二次検定(実地試験)

建築施工管理技士の第二次検定(実地試験)は記述式での出題となるため、確実な情報や正しい解答を参考に対策をしていくことが重要です。自分が関わった建築工事に関して、指導的立場に立った経験についてよくまとめて対策をしておきましょう。

第二次検定(実地試験)は、6問題出され、試験時間は3時間です。すべて記述式で計算問題も含まれます。毎年の出題傾向はほとんど同じですが、もちろん試験内容は全て異なります。しかし、試験傾向が同じということは、第二次検定の勉強をする上で、どのような点に重点を当てて勉強を進めればよいか分かるため、勉強し易いとも言えます。勉強方法は、やはり過去問題を解くことで、同じような問題に対処できます。なお、合格する得点は60%以上で、問題1のような記述式の論文型式の場合は、採点者に分かり易く意図が伝わるような記述方法が、高得点に結びつくと言えます。勉強方法は過去問題を10年分くらい問題集の解答例を参考に、記述方式を含めて勉強し、分からない言葉なり計算や図は、参考書などを使って確実に理解することが大事です。

第二次検定(実地試験)の第1問は、現場での経験論文で、問題の対策としては、現場で行った留意事項や品質・安全・環境などの活動を毎日ノートにとって、記述するしながら整理することで、試験時に焦ることなく記述できます。第2問は、機械・安全器具・災害状況などテーマに沿った3つの語句の作業内容と対策を記述する問題です。日頃の仕事で接するものばかりなので、仕事で使うものに問題意識を持っているかどうかで、答えられるかが決まるでしょう。第3問は、色々な種類の施工管理に関し、誤ったものを選び訂正するもので、数字なども出るため、日ごろの施工管理状況を常にメモするなどの対策が有効でしょう。第4問は、施工管理の留意点に関して記述する問題で、建築施工管理で扱う工事がすべて対象と考えて対策を取ればよいでしょう。第5問は、工程表の問題でフローチャート、ガントチャートなど全ての工程表の基本と使い方を勉強し、現場での実際の使用方法を学ぶことが訓練になります。最後の第6問は、法律の問題です。法律は第一次検定でも出題されますので、過去問を多く勉強し、覚えることが対策になります。

2級建築施工管理技士試験の勉強方法

第一次検定(学科試験)

第一次検定は、四肢一択問題で、建築学一般は14問中9問選択、施工共通3問は全問必須、施工法は15問中12問選択、施工管理法は10問全問必須、法規は8問中6問選択となって、合計50問出題されて40問に解答し、60%以上の得点が合格のラインです。

過去問や参考書を利用してまず学習を行いましょう。過去の出題傾向を知り、特定の頻出傾向の高い項目を優先して勉強しましょう。過去問を徹底分析し、出題の解答例を活用することが、他の資格試験と同様に試験攻略に有効になります。

第一次検定の対策勉強法は、過去問10年程度分を繰り返すことで、対処ができます。同じテーマの問題が繰り返されますが、四肢一択で、4解答群全部が同じにはなりませんが、そのうちの何問かは過去10年の間にほぼ同じ内容で繰り返されて出されています。しかし同じ内容でも、4択が皆同じ解答群とは限らず、何解答群かは過去10年の間に1回以上、同じ内容で出されています。そのため、過去10年分を勉強すれば、その項目の知識がほとんど得られ、その項目がどのような問題で出されてもほぼ対応可能です。

第一次検定の過去問の勉強法としては、4解答群のうち正しい3解答はそのまま覚え、不適当な解答は必ず、なぜ誤りで正解の言葉や数値をテキストなどで調べ、正しい知識として覚えることが重要です。ただし、仕事をしながらの勉強ですから、良い教材を選んで、毎日の勉強スケジュールを決めて続けることが、勉強として効果的です。

第二次検定(実地試験)

2級の第二次検定(実地試験)の出題分類は、問題1は経験論文、問題2 用語問題、問題3 工程管理、問題4 法規、問題5 躯体工事・仕上げ工事です。

第二次検定(実地試験)の問題1は、経験論文で、点数的に高得点を占めます。そのため、審査員に好印象を与えるために、論理の通った文章構成と誤字脱字をなくすようにします。問題1は、建築工事で施工計画を行った工事の内容を記述し、担当した工事作業方法や検査の方法など3つの異なる観点から、事前に検討したこととその理由を記述させる問題です。さらに、これまで経験した建築工事のテーマについて、有効な手段と留意事項を記述します。このテーマは、品質管理・安全管理・工程管理・合理化施工・環境問題などがあり、何でも対応できるように、普段の仕事では問題意識を持って取り組み、気付いたことはメモして後で整理すると、問題1は簡単に対応できるでしょう。

問題1以外の実地試験の内容は、問題2は、用語の説明と施工上の留意事項説明、問題3は、バーチャート・ネットワークなどの工程表の作成、問題4は、法規(建設業法・建築基準法・労働安全衛生法・建設リサイクル法)からの問題です。問題5は、受験対象ごとに建築工事・躯体工事・仕上げ工事に分けられ、それぞれの分野の専門文章の、成否を正す問題です。問題2から問題5は過去問から同じような問題が再出されるため、過去問を繰り返す勉強法で対応できるでしょう。

短期間・最低限の努力で建築施工管理技士試験に合格するには

建築施工管理技士試験は要領です。合格できる方法があります。

以下のようなポイントを押さえ、特化すべき重点問題を絞り込むことで、
合格率アップに繋がります。
  • 毎年出題されている、過去問で頻出される問題はないか。
  • 頻繁に出題されている問題の周期は、1年置きか、2年置きか、3年置きか。
  • 久々に出題された問題があるが、同じような怪しい問題はないか。
  • しばらく出題されていないが、気になる問題はないか。

試験勉強では過去問題を分析し、重要な部分を問題集などで実際に問題を解くことが重要です。
試験日までの時間や難易度を考察し、計画性を持って合格を目指しましょう。

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「実地試験 これだけ項目集」では、出題傾向を分析して、出題一覧表を作成しています。どのような問題が、どれくらいの頻度で出題されているのか、一目瞭然です。

そのため、出題予想から何をやるべきか、試験対策の優先順位がハッキリわかり、
効率的な試験対策が行えます。

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