このページでは、建築施工管理技士試験の経験記述問題で記入する、具体的な工事内容を紹介しています。工事名称、工事場所、工事概要、工期、あなたの立場、業務内容、建築工事の工種、建築の用途などの記述例です。
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工事名称、工事場所、工期の記入例
実地試験の経験記述の解答として、あらかじめに3つの工事概要くらいはしっかりと書ける内容を事前に準備しておいた方が良いでしょう。建設施工管理技士試験の過去問を繰り返し解き、知識を定着させ、類似問題や発展問題にも対応できるようにすることが重要です。
工事名称の記入例
○ 建築工事の工事名称であること。
○ 契約書等に記載されている正式の工事名称であること。
○ 完了した工事名称であること。
○ 海外の工事は避けること。
(記入例)
〇〇〇邸新築工事
〇〇〇ビル改修工事
〇〇〇マンション新築工事
〇〇法人会〇〇センター新築工事
〇〇〇浄水場ポンプ棟建設工事
〇〇市〇〇焼却施設建設工事
〇〇〇陸上競技場管理棟新築工事
〇〇〇体育館新築工事
〇〇〇市老人保健施設建設工事
〇〇自動車販売〇〇営業所新築工事
〇〇線〇〇駅新築工事
〇〇〇下水処理場処理施設建設工事
〇〇〇職員宿舎新築工事
(仮称)〇〇〇プラザ新築工事
工事場所の記入例
○ 県市町村字番地まで、できるだけ詳細に記入すること。
※ 地域特性、自然環境、市街環境などが判断されます。
※ 記載事項の関連や留意点、措置などの妥当性が判定されます。
(記入例)
〇〇県〇〇市〇〇9-9-9
〇〇県〇〇市〇〇町999番地
工期の記入例
○ 契約書に記載されている工期、実施した工期を記入する。
○ 完了済みの工期とする。
○ 「着工と竣工の年月日」を記入する。または、「工期何か月」と書く。
○ 「基礎工事、躯体工事、仕上げ工事がそれぞれ何か月」または、
「改修工事が何か月」と書く。
※ 建物の規模として適切な工期かどうか、突貫工事の有無、記載した工事の内容はどの季節・時期だったか、自然環境との対応が適切にされているかどうか、などが判定されます。
(記入例)
平成〇〇年〇〇月~平成〇〇年〇〇月
平成〇〇年〇〇月~平成〇〇年〇〇月(工期16ケ月)
工事概要の記入例
実地試験の施工経験記述は、自ら手がけた工事で、特に重要と考えた課題に対して、責任ある立場としてとった一連の処置の過程を、簡潔に記述するものです。試験対策として、工事概要と解答例のサンプルから自身が体験した施工内容を選び、独自の現場情報を入れれば、経験記述の解答を簡単に作成することができます。
工事概要の記入例
○ 工事の種類、規模などを、簡潔に記入すること。
○ 記述内容に特に関連のあることは記載したほうがよい。
構造、階数、敷地面積、建築面積、延べ床面積、建物用途、最高高さ、軒高さ、
深さ、外装仕上げ、屋上防水、運搬機械など
○ 改修工事などは、改修する建物の規模、改修する部位、床面積などを記載する。
(記入例)
○ 構造RC造B1F、6F、PH1F、事務所ビル、建築面積430m2、延べ面積3,100m2、
外壁3面小口タイル張り
○ 構造S造5F、PHlF、事務所ビル、建築面積350m2、延べ面積1,900m2、
外壁ALC吹付タイル
○ 構造RC造7F、PHIF、共同住宅、建築面積500m2、延べ面積3,600m2、
外壁吹付タイル張り
○ 構造SRC造BlF、8F、PHlF、事務所ビル、建築面積490m2、延べ面積4,500m2、
外壁PCカーテンウォール吹付けタイル仕上げ
○ 共同住宅98戸、SRC造、15階建、建築面積730m2、延面積9,900m2
○ 老人保健施設、RC造、地上3階建、建築面積680m2、延べ面積1,800m2
○ 浄水設備、RC造、地下1階、地上2階、延べ面積3,000m2
○ 工場、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上6階、建築面積7,400m2、延べ面積23,800m2
○ 陸上競技場管理棟、RC造、地上2階建、建築面積1,000m2、延べ面積1,500m2
○ 一戸建住宅、鉄骨造、地上3階、建築面積230m2
○ 町役場庁舎、SRC造、地下1階、地上5階、延べ面積5,500m2
○ マンション8棟、RC造、地上4階建、外壁吹付け仕上げタイル張り、建築面積13,000m2
○ 老人施設、RC造、建築面積350m2、延べ面積950m2
○ 鉄骨造、平屋建、外壁吹付けタイル990m2、屋根カラー鋼板葺、
建築面積860m2、延床面積960m2
○ 共同住宅、地上5階建、外壁吹付け仕上げ一部タイル張り、鉄筋コンクリート造、
建築面積150m2、延床面積620m2
○ RC造、地上6階、延べ面積1,900m2
○ スポーツ施設、鉄骨造、地上4階、建築面積1,100m2、延床面積3,200m2
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あなたの立場、業務内容の記入例
建築施工管理技士試験と聞くと、「取得するのは難しい」というイメージがありますが、決してそうではありません。建築施工管理技士の実地試験の合格を目指す方の大部分が、仕事をしながら独学で受験勉強をしています。仕事をしながらだとどうしても時間が取れない方が多いと思いますので、このページの業務内容の記入例を参考にして、ポイントを押さえて学習に励みましょう。
あなたの立場の記入例
○ 現場での指導監督的な立場を記入すること。
※ 係長、課長など、会社での役職を記入するのではない。
※ 「監理技術者」と記述してよいのは、1級建築士の資格を持ち監理技術者資格者証を取得している人のみです。
(記入例)
現場代理人
現場監督員
主任技術者
設計監理者
工事課長
工事主任
現場事務所長
躯体工事係
仕上げ工事係
施工全般担当
業務内容の記入例
○ 現場で従事した業務の担当内容を記入すること。
(記入例)
施工管理全般業務
工事管理全般
工事総合管理
設計・施工管理
設計監理全般
現場監理
施工・安全管理全般
安全管理、工程管理
躯体図作成、工程管理
監督署提出書類作成、
仕上げ材の発注管理
杭工事担当
型枠組立工
その他の記入例
実地試験の勉強は、学科試験の合格が分かったらすぐに始めましょう。実地試験は記述式の問題なので、建築施工管理技士の過去問題を通しての学習を繰り返し行うことが合格点を取るために重要です。作文が苦手な方や、過去問からどのように学習を行ってよいかわからない方は支援ツールをご利用ください。
その他の記入例
(建築工事の工種)
躯体工事
鉄骨工事
躯体コンクリート工事
型枠工事
鉄筋工事
防水工事
タイル工事
石工事
木工事
建具およびガラス工事
塗装工事
内装工事
屋外工事
(建築の用途)
病院
学校
留意した点(問題点)
学科試験はマークシートの4択から選択できますが、実地試験は記述式のためそうはいきません。掲載している経験記述の記入例を参考に実地試験の対策を行ってください。実地試験は、正解が公表されていないため自分だけで学習するのは非常に難しい試験です。早めに試験対策に取り掛かり、余裕のあるスケジュールでの学習を行いましょう。
留意した点(問題点)
○ この設問に対しては、留意点のみ記述し、処置や対策まで展開させないこと。
○ 「留意した事項」と「その理由」と別々に箇条書きさせる形式が近年多い。
○ 1級建築施工技術者として適切な、内容のある表現を記述すること。
○ 土木工事・管工事・電気工事・給排水工事など、建築施工以外についての問題点を記載しない。
○ 工事の受注、着手計画時から完成、竣工までのことを記述すること。
○ メンテナンス、補修工事、手直し工事などには触れないこと。
○ 設計の仕様が承認されるまでの記述、設計段階や企画などに関しての記述は、不適当である。
○ 工事完成後の欠陥や補修の記述は、施工が適切でなかったとみなされるため、記述しない。
○ ここで記述する問題点と、対策・処置の内容とは、整合していること。
処置または対策(具体的対策)
出題範囲が広いことが、建築施工管理技士試験の難易度を上げている理由の1つと言えるでしょう。「経験記述問題の解答例」を使用すれば、自分が経験した現場条件に変更するだけで、確実に合格点が獲れる経験記述の準備ができます。
処置または対策(具体的対策)
○ 「留意した点(問題点)」で記述した内容の、処置・対策についてのみ記述する。
○ 問題点が複数ある場合は、それぞれについての処置・対策を記述する。
○ 複数、複合的な処置や策をとった場合は、簡潔に表現する。
○ 処置・対策の内容は、具体的に、専門用語を用いて記述する。
○ 処置・対策の結果を要求される場合は、悪い結果に触れないで良い結果だけ強調して記述する。
建築施工管理技士試験の
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建築施工管理技士の資格をとるには、勉強計画を立てることが大切です。試験の3ヶ月前が勉強開始の目安となります。3ヶ月あれば、数年度の過去問を何度も回せます。これによって知識がしっかりと記憶され、本番になってもスムーズに解答することができます。
建築施工管理技士の試験は、試験内容の広さ、問題数の多さが難易度の高さに繋がっています。そのため、1問1問をどれだけ素早く正確に解答するかがポイントになります。過去問、テキストなどで問題に慣れておくと良いでしょう。
建築施工管理技士の願書はインターネット販売もしくは、全国の販売場所の窓口にて購入することができます。初めての受験の際は、実務経験証明書、住民票、証明写真等、準備に時間がかかるものも用意する必要があるため、早めに願書を入手し、余裕をもって準備を行えるようにしましょう。