経験記述の解答例 その1/土木施工管理技士試験

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次のページは、1級 2級 土木施工管理技士の、経験記述、実地試験、学科試験のページです。
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土木施工管理技士試験/経験記述、実地試験、学科試験の過去問、出題予想と解答例


土木施工管理技士試験の経験記述の解答例は、品質管理、工程管理、安全管理などの出題項目について、多数準備しています。
この解答例を参考にして、自身が体験した独自の現場情報を入れれば、経験記述の解答文が簡単に出来上がります。

品質管理の解答例/土木施工管理技士の経験記述

路盤工、土工

(1) 留意した技術的課題
 本工事は、H件Y振興局管内の、国道00号線改修工事であった。概要は総延長16kmであり、片側交互通行での施工が求められた。地域の特色としては、凍結深度1500以上が予想され、路床部分は水はけの悪い地域であった。
 冬季間には凍結・融解を繰り返す路盤の安定処理方法や、粒度の合わない製品の使用が、設計図書より求められていた。このような路盤安定処理方法と粒度調整及び施工時の排水処理が、本工事の留意すべき技術課題となった。

(2) 検討した理由と内容
 路盤安定処理方法、粒度調整、施工時の排水処理について検討した内容は、以下の通りであった。
① 路盤安定処理方法には、セメント安定処理や粒度調整した砕石利用などが考えられるが、耐久性、凍結融解耐性を鑑み、瀝青安定処理材を利用することを検討した。
② 粒度調整を地産地消材料として、火山礫、また沿岸地域であるため、破砕した貝殻の使用を検討した。
③ 水はけの悪い地域は開削前に地下水位低下をさせ、掘削時の水処理の比重を減らすよう検討した。工法としては経済性・高効率な、簡易ディープウェルを検討した。
④ 凍上抑制層に用いる材料は、凍結・融解に対して耐性のある材料を選定する計画とし、品質証明等の書類確認のほか、ふるい試験を採用することを検討した。

(3) 実施した対応処置
 上記の内容から行った対応処置は、以下の通りであった。
① 瀝青安定処理材は、アスファルト舗装同様の管理が必要となる。荷卸時の温度170度以上を確保し、品質を管理した。
② 火山礫・破砕貝殻は凍結・融解作用耐性試験を行い、使用できることを確認した。
③ 側道15mごとに簡易ディープウェルを入れ、地下水位を路床下まで下げたあとに開削することができた。
④ 凍上抑制層材料は、0.075mmフルイ通過量20%以下であることを確認した。
 以上の対応処置により、品質の良い路盤工を構築することができた。


工程管理の解答例/土木施工管理技士の経験記述

床固め工、積雪対策

(1) 留意した技術的課題
 国土交通省○○砂防事務所発注の治山工事において、提高5.0m、提長20mのコンクリート床固工を施工した。工期は12月上旬~3月中旬であり、この時期の現場付近は日平均気温が氷点下になり、積雪量も特に多かった。そのため、型枠工・コンクリート打設工事に積雪および低温が影響し、工程に遅れを生じる恐れがあった。
 このため、施工方法や仮設備などの検討を行い、積雪前後の工程遅延を防ぐことが工程管理上、最も重要な課題であった。

(2) 検討した理由と内容
 寒冷下においてもコンクリートの所要の品質が得られるように、材料、配合、練混ぜ、運搬、打込み、養生、型枠、支保工などの適切な処置について、次の検討を行った。
①寒中コンクリートの配合および取扱い方法を検討した。
②現場が山間部で日没が午後3時頃となるため、日没後も作業を行うための照明設備を検討した。
③型枠内に雪を入れない方法について検討した。
④積雪があった場合にも、工事車両が通行できるように、林道の降雪対策について検討した。
 以上の検討から、次の対応処置を講じた。

(3) 実施した対応処置
①セメントはにBB種、混和剤にはAE剤を用いた。凍結防止のため、所定のワーカビリティーを保てる範囲で単位水量を小さくした。
②日没対策として投光器を2台用意し、上・下流からそれぞれ照らし、作業時間を確保・延長して工程の遅れに対処した。
③型枠組立後は、型枠内に雪が入らないようにシート養生を行った。
④ホイールローダーで林道の除雪を必ず行い、凍結しやすい箇所には砂、塩化カルシウムを散布して工事車両の通行を確保した。
 以上の対応処置により、工程を遅らせることなく、工事を完成することができた


安全管理の解答例/土木施工管理技士の経験記述

管布設、通行人の安全対策

(1) 留意した技術的課題
 本工事は、幅員6.0mの市道AB線において、経年劣化による老朽化が懸念される鋳鉄管DIP-K型について、耐震性能の確保と配水能力の向上を図るため、鋳鉄管DIP-NS型φ200に布設替をする内容であった。
 施工区間の歩道は幅員0.7mでカラー舗装による明示がされており、近隣住民の通行も多く、地元小学校の通学路にも設定されている路線であった。そのため、通行人の安全を確保し、第三者災害を確実に防止することが大きな課題であった。

(2) 検討した理由と内容
 通行人の安全を確保するため、検討した内容は、次のものであった。
① 徒歩および自転車での近隣住人往来が多くあるため、地元町内会、住民への周知広報を徹底する方法を検討した。
② 通学路に設定されているため、学校関係者への周知広報も徹底する。学童は重機、車両、掘削箇所などに好奇心を抱いて近づこうと試みたり、注意が散漫になることも推測されるので、安全確保のみを目標とせず、特に円滑な交通の誘導方法を検討した。
③ 施工箇所はDID(人口集中地区)区域内であり、平時から車両通行量が多い路線であるが、カラー舗装で歩道が明示されているのみで、縁石などによる車道と歩道との十分な分離がされていない道路構成である。このことをふまえ、施工中に通行する第三者に関して、十分な安全を確保できる交通規制方法の選定について検討した。

(3) 実施した対応処置
① 地元警察署と協議のうえ、通行規制方法を車両通行止規制とし、カラーコーンとセーフティバーにより、幅員1.2mの歩行者自転車通路を設定した。
② 地元町内会と協議し、組長が集まる会合で工事内容と交通規制方法の説明を行うとともに、説明文書を回覧板に含めてもらうことで、各世帯への周知を行った。
③ 下校時間帯となる午後には、学童と歩行者自転車の誘導専任に交通誘導員を一名増員した。
 これら対策により、第三者災害など事故の発生もなく、安全に工事を完了できた。


土木施工管理技士の学科試験の問題は、引用問題や似た問題が出題される分野や、新規の問題がよく出題される分野等、出題の傾向があります。過去問やテキストを参考に頻出の部分は必ず押さえ、取りこぼしのないように準備をしましょう。

土木施工管理技士の学科試験の共通工学の出題(問題 B 1~4)では、問題数は少ないですが出題範囲が広く、新規問題の出題が多い傾向があります。そのため、短期間の勉強では得点源にすることは難しいですが、全問解答が必須の問題のため、頻出の問題を過去問や参考書から押さえていくようにしましょう。

経験記述の出題項目は、「施工管理」「工程管理」「品質管理」「安全管理」「環境対策」と全部で5項目あります。この中から、1級の場合は1問、2級の場合は2問から1問選択という形で出題されます。出題傾向は偏りがあり、1級の場合「品質管理」「安全管理」の2通りが繰り返し出題されています。2級は「品質管理」「安全管理」に加え「工程管理」の項目も比較的出題されやすい傾向があります。

土木施工管理技士は土木工事を行うすべての工事現場で必要とされているため、土木工事を行う建設会社では常に一定の需要があります。公共性のある建設工事を直接請け負う場合、「経営事項審査」を受けなければいけません。「経営事項審査」とは経営規模、技術的能力その他の客観的事項について数値により評価するもので、1級土木施工管理技士は5点配点されます。1級土木施工管理技士を取得していれば、就職もしくは転職する会社に対して技術評価点で貢献することができます。


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