設計成果の品質向上 01/RCCM試験、問題3 管理技術力の論文例

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テーマ「設計成果の品質向上」について、RCCM試験、問題3 管理技術力問題の解答論文例です。

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維持管理と長寿命化 01
防災・減災 01
設計成果の品質向上 01
ICT技術の利活用と技術開発 01

設問:設計成果の品質向上 01

設問①、②について、次の8つの用語、「合同現地踏査」「業務スケジュール管理表」「三者会議」「BIM/CIMの導入」「照査体制」「教育訓練」「チェックシート」「コミュニケーション」の中から4つ以上を用いて記述しなさい。
用いた用語は、解答用紙の文中にアンダーラインを 引いて強調すること 。
用語は①、②の全体を通して(「①のみ」「②のみ」「①、②併せて」のいずれも可)、4つ以上を用いていればよい。

 ① 設計成果の品質確保に向けて、課題と発注者や建設コンサルタントの取組みの現状
 ② 設計成果の品質向上に向けて、技術者としての対応のあり方

○ 求められるキーワードには、★印を付けています。

1.設計成果の品質確保に向けて、発注者や建設コンサルタントの取組みの現状

 設計業務は、建設生産プロセスにおける調査・設計・施工管理に加え、近年は補修・補強等の維持管理も担うなど、施工を除くプロセス全般で公共事業に深く関わっている。
 その中で設計は、施工・管理の上流部分に位置するため、設計成果の内容が事業全体の品質やコストに大きく影響を及ぼすことになる。しかし、近年、施工の直前や施工中に設計ミスが確認されるなど、設計業務の品質の低下が指摘されている。
 設計成果の品質の低下が指摘される背景には、公共事業の履行期限が年度末に集中することで十分な照査期間が確保できないこと、現場の担い手不足や若年入職者の減少に伴う建設従事者の人材不足などが挙げられる。
 国土交通省は、工事目的物の品質確保を目的として、施工段階における発注者、設計者、施工者の三者による「★三者会議」を実施し、設計思想の伝達及び情報共有の改善に努めてきたところである。しかし、★三者会議で確認された設計成果の修正箇所は、年々減少傾向にあるものの、依然、全体の約3割に不具合が見られ、引き続きの対策が求められている。加えて、平成26年6月に改正された品確法においても、「公共工事に関する調査及び設計の品質確保」第24条が新設されるなど、調査及び設計の品質確保の重要性が改めて認識されている状況にある。

2.設計成果の品質確保に向けて、発注者や建設コンサルタントの課題

 設計業務は、契約から納品までの間に、業務計画、現地調査、設計計算、設計図作成、数量計算、報告書作成など多くのプロセスを経て行われるが、業務特性として以下のことが挙げられる。
 ①業務1件1件が単品生産であり、工業製品のような大量生産ではないこと
 ②1つずつの生産プロセスが見えにくく、技術者の経験や個性がそのまま成果に反映されやすいこと
 ③技術者の創意・工夫が求められること
 このことからも設計業務のプロセスでは、ほとんどの段階で技術者の判断や意思決定が伴う。加えて、チーム体制で業務を遂行する必要があるため、成果の良し悪しには技術力だけでなく、★コミュニケーション能力も強く関与し、プロセス間の受け渡しや関係者間の意思疎通を適切に行うことが品質確保の上で重要となる。
 特に、これまでの設計業務に関して、すべてのプロセスにおける品質に対する責任が曖昧であることが業務成果の品質低下の一要因と考えられた。よって、品質確保のためには、受発注者の責任を明確にし、それぞれが各々の役割を十分に果たすための取り組みを充実させていくこと、発注者は受注者が責務を果たすための意識向上・環境の整備に継続的に取り組むことが課題であった。
 加えて、高性能パソコンや三次元CADの普及に伴い、品質向上のための積極的なICTツールの活用も課題であった。?

3.設計成果の品質向上に向けて、技術者としての対応のあり方

 品質確保に対する基本的な考え方としは、①主として受注者が行う取り組み、②主として発注者が行う取り組み、③受・発注者双方の取り組みが挙げられるため、以下にそれぞれの取り組みのあり方を挙げる。

(1) 主として受注者が行う品質向上に向けた取り組み

①詳細設計照査要領などを用いた受注者自身による確実な★照査体制の整備
 設計成果の品質を確保するためには、先ずは受注者自らが照査を確実に実施し品質を高めることが重要である。そのためには、国土交通省や各自治体がまとめている「詳細設計照査要領」を用いて確実な照査を実施するための★受注者組織内の★照査体制の確立、★業務スケジュール管理表を用いての必要な照査期間の確保、照査技術者自身による照査報告の実施などが挙げられる。
②単純ミスの防止のための「赤黄チェック」の実施
 設計不具合の主要因は、データ入力時の不注意や確認不足による図面作成ミス(単純ミス)などである。よって、これらを防止する手段の1つとして「赤黄チェック」がある。赤黄チェックは、成果物をとりまとめるにあたって、設計図、設計計算書、数量計算書等について、確認者自身が確認マークを記入するなどして、照査内容をわかりすい結果として示すための照査手法である。

(2) 主として発注者が行う品質向上に向けた取り組み

①適正な履行期間の設定および履行期限の平準化
 計画的な業務発注(早期発注)を行い、履行期限が年度末に集中することを防ぐことで、受注者の作業時間・照査時間の不足による不具合発生を回避する。
②条件明示★チェックシートの活用による条件明示の徹底
 発注者の条件明示の遅延等による履行期間の圧迫、作業の手戻りを回避し、業務成果の品質確保を図るため、詳細設計業務発注時に発注者が受注者へ条件明示★チェックシートを提示する。

(3) 受・発注者双方の品質向上に向けた取り組み

①★合同現地踏査の実施
 設計に際し留意すべき現地の情報や状況を関係者が一同に会し共有することにより、現地の詳細状況や制約等を設計成果に反映させる。
②★業務スケジュール管理表、マンスリーチェックの実施
 業務履行中に発注者の判断・指示が必要とされる事項の有無について、受発注者間で協議し、その役割分担や着手日、回答期限等を明確にした「★業務スケジュール管理表」を作成し、円滑な業務の実施を図る。
③★BIM/CIMの導入
 建設生産プロセスにおいて、★BIM/CIM
(Building/Construction Information Modeling、Management)を導入することにより、2 次元図面から 3 次元モデルへの移行による業務変革やフロントローディングがもたらされ、合意形成の迅速化、業務の効率化、品質の向上、生産性の向上等の効果が期待される。

 建設コンサルタントに求められる設計成果品の品質とは、顧客にエラーのない成果品を納品することであり、品確法にも示されているように公共事業の品質確保や担い手の中長期的な育成および確保が今後も重要になると考える。
                                  - 以 上 -


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勉強法、試験攻略のアドバイス/RCCM試験

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RCCM資格保有者は企業から評価され、コンサルタント業務の受注に非常に必要とされる人材です。RCCM資格を取得することで給与・手当のアップが見込めます。また、昇進条件にRCCM、技術士の資格取得としている企業もあるため、非常に魅力的な資格といえます。

記述式の問題3は、事前に過去問を参考に文章を作成し暗記しておく必要があります

問題3の試験では、管理技術力について出題され、記述式で解答を行うことになります。出題される題材3つから1つを選択し、1200~1600字の記述を行わなければなりません。試験本番中に答案を考えるのではなく、事前に過去問等の例題に対して文章を作って暗記しておきましょう。

スキマ時間を利用し短い時間でも毎日コツコツ積み重ねることが合格への近道です

RCCMの試験は、11月初旬の日曜日に行われます。試験対策は余裕をもって7月頃から始めるのが良いでしょう。業務経験論文、管理技術力論文の対策には時間がかかるので十分な勉強時間を確保してください。スキマ時間を利用し短い時間でも毎日コツコツ積み重ねることが合格への近道です。

択一式の問題は、過去問を解いて自分の得意な分野と苦手な分野を把握しましょう

問題4-1は択一式の問題で20題出題され、内容が多岐に渡るため、幅広い分野から出題されることになります。過去問を解いてみて自分の得意な分野と苦手な分野を把握し、それに対応した時間配分で勉強を行うようにしましょう。